複数出来事の評価


(「心理的負荷による精神障害の認定基準について」より)

(ア) 出来事が関連して生じている場合には、その全体を一つの出来事として評価する。
 ①原則として最初の出来事を具体的出来事とする
 ②業務による心理的負荷評価表に当てはめ、関連して生じた各出来事は出来事後の状況とみなす
 ③その全体について総合的な評価を行う
*具体的には、「中」である出来事があり、それに関連する別の出来事(それ単独では「中」の評価)が生じた場合には、後発の出来事は先発の出来事の出来事後の状況とみなし、当該後発の出来事の内容、程度により「強」又は「中」として全体を総合的に評価する。

 なお、同一時点で生じた事象を異なる視点から検討している場合や、同一の原因により複数の事象が生じている場合、先発の出来事の結果次の出来事が生じている場合等については、複数の出来事が関連して生じた場合と考えられる。

(イ) ある出来事に関連せずに他の出来事が生じている場合であって、単独の出来事の評価が「中」と評価する出来事が複数生じているとき
 それらの出来事が生じた時期の近接の程度、各出来事と発病との時間的な近接の程度、
各出来事の継続期間、各出来事の内容、出来事の数等によって、総合的な評価が「強」となる場合もあり得ることを踏まえつつ、事案に応じて心理的負荷の全体を評価する。
 この場合、全体の総合的な評価は、「強」又は「中」となる。
 当該評価に当たり、それぞれの出来事が時間的に近接・重複して生じている場合には、「強」の水準に至るか否かは事案によるとしても、全体の総合的な評価はそれぞれの出来事の評価よりも強くなると考えられる。

(ウ)それぞれの出来事が完結して落ち着いた状況となった後に次の出来事が生じているとき
原則として、全体の総合的な評価はそれぞれの出来事の評価と同一になると考えられる。また、単独の出来事の心理的負荷が「中」である出来事が一つあるほかには「弱」の出来事しかない場合には原則として全体の総合的な評価も「中」であり、「弱」の出来事が複数生じている場合には原則として全体の総合的な評価も「弱」となる。

2025年10月21日